非モテからの一発逆転も可能！婚活の鬼コーチが教える「自分の強みの活かし方」

こんにちは、恋愛・婚活サイト「LoveBook」編集長、“婚活の鬼コーチ”の川口美樹です。恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として、書籍出版やTV出演を通して、婚活に悩める皆さんにアドバイスを行っています。

男性はあまり恋バナをしないので、意外と“成功事例”を知らないもの。今回は、いわゆる“非モテ”から一発逆転、きれいな女性と出会って結婚したケースを見ながら、非モテ男性が婚活市場でどう自分の能力を発揮すればいいかのヒントをお話しします。

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理系＆オタク男子が望む相手と結婚したケース

最初にシビアなお話をしなくてはいけません。

「非モテから彼女できました」という人たち何人かに話を聞いてみたんですが、皆さん、見た目を変えて会話力を鍛えているんです。

残念ながら、本人の望む相手と付き合えた人で自分を変えなかった人間はいない、と言っていいでしょう。

その中でも、ひとつ事例として頭がいいなと思ったのは、理系の大学院を出て、一般企業に就職した男性のケースです。

彼は僕の友人なんですが、大学院に進んだため社会に出るのも遅く、理系の大学院は女性がほぼいないので、27歳ぐらいまで女性経験がまったくありませんでした。

趣味もちょっとオタクで、異性にモテるっていう発想がまったくない男性なんですが、結論から言うと彼は数年前に、望んだ女性と結婚しています。

今回は、その成功事例をお話しします。

成功プロセス１．見た目の因数分解

まず彼がしたことは、自分の得意分野を恋愛市場での振る舞い方に当てはめてみること。

彼は恋愛に関する知識や経験は皆無でしたが、理系だから物事を論理的に考える思考能力はあるし、仮説を立てるのもうまい。それを恋愛に置き換えてみよう、と考えました。

まず取り掛かったのが、「見た目の因数分解」。「見た目」という漠然とした切り口を髪型、服装、持ち物といった要素に切り分けて、一つ一つをまず小ぎれいな感じに変えていったんです。

これだけでもマッチングアプリの反応が変わりました。つまり、自分が立てた仮説を検証したら成果が変わったと。

これはもう、理系脳としては楽しくてしょうがないんですね。

成功プロセス２．積極的かつさりげない情報開示

結婚が視野に入ってくると、次に問題になるのは年収です。

結婚に持っていくためには年収500万円くらいはほしいところ。当時の彼はまだ入社したてで400万円台後半くらい。そこで、お付き合いしている女性に未来のキャリアステップをさりげなくしゃべったんです。

あくまで自然な会話の中で自分から現在の年収も公開して、先輩がいくらぐらいで、自分が何年後にいくらぐらいっていう話をさりげなくした。

効果があったかどうかはわからないけれど、聞かれる前に自分から積極的に話すことで、安心させる材料にはなったはずだ、と話してくれました。賢いやり方だと思います。

恋愛経験がないからと後ろ向きになるのではなく、自分が持っている武器、論理的思考、分析力と仮説検証力といったものをフルに使って自分のよさをアピールしていって、結婚にたどり着いた。

その発想の転換が結婚を引き寄せたといえます。

「研究対象」として自分を客観視する

「見た目を変える」には、自分を見ないといけません。つらい作業になりがちですから、その点でも研究対象として自分を客観視する彼のやり方は、うまい方法だと思います。

“自分”という素材をどう変えればどういう反応があるのか実験してみる、そんな考え方です。

僕もこの仕事を始めた時に、女性の気持ちを理解するためマッチングアプリで半年の間に300人くらいと会って、そのサンプルデータをエクセルに記録していました。

年齢、職業、タイプ、成果(盛り上がったか盛り上がらなかったか)とその理由などなど…。

全部書き出して、恋愛本で書かれているテクニックを試してみるんです。もう実験です(笑)。

「なるほど、これがハマるのか」と発見ばかりの日々。そうやってエクセルに記録し、実験のようにすることで、うまくいかなくても自分が悪いのではなく、相手とのニーズが合わなかった、と感じることができて傷つかなくなることもあります。

恋愛市場でも婚活市場でも、発想の転換一つであなたの強みを活かすことは十分可能です。ぜひ、これを心がけて婚活に取り組んでみてほしいと思います。

川口美樹（かわぐち・よしき）プロフィール

恋愛・結婚・パートナーシップの専門家として書籍の出版やTVにも出演し、Twitterのフォロワーは1万人を越える。著書に『なぜあなたの恋愛は思い通りにならないのか？』（キッカケ出版）、『「私のことが大好きな彼」をつくり出す！ “今ドキ男子 “の神トリセツ』（大和出版）など。恋愛・婚活サイト「LoveBook」の編集長も務める。