【『バチェラー・ジャパン』シーズン4】休井美郷が語る“あざとさ”「身長の低さは生かしたいと思っていました」

成功を収めた一人の独身男性=バチェラーのパートナーの座を巡り、真実の愛を手に入れるため複数の女性が競い合う婚活サバイバル番組『バチェラー・ジャパン』。そのシーズン４の参加者・休井美郷さんは、“あざとさは、正義”というキャッチフレーズがピッタリの愛らしい女性。

しかし、エピソード１から見た目とは裏腹の毒舌も飛び出し、MC陣（今田耕司、藤森慎吾、指原莉乃）だけでなく、ライバルであるはずの女性陣のハートもしっかりキャッチ。

どこまでが計算で、どこまでが素なのか？　すべてを検証したくなるほど、気になる休井さんの人となりと番組の裏話、そして、彼女が思う“あざとさ”について語ってもらった。
※本記事は一部ネタバレを含みます。

――休井さんはパン教室講師ですが、『バチェラー・ジャパン』に参加する前はどんな生活をなさっていたんですか？

休井美郷（以下、休井）：もう本当に普通です。普通に仕事して、普通に遊びに行くという、本当に普通の女の子の生活をしていました。パン作りを始めてからは、ちょうど２年ぐらいですね。

――『バチェラー・ジャパン』はどんなきっかけで参加しようと思ったんですか？

休井：ふと結婚したいなと思う瞬間があって、友達にポロッと「結婚したいなー」と言ったら、「『バチェラー・ジャパン』に行ってきなよ」と応募要項も全部友達が書いてくれて、送信までしてくれました。その後、とんとん拍子に決まってしまいましたが、本当に参加するとは思っていなかったですし、それ以前に返事がくるとさえも思っていませんでした。

――そうして、プーケットまで辿りついたわけですが、そこで印象深かったことは？

休井：まず、死ぬほど暑かったことです（笑）。でも、本当に楽しかったので、宝物になった日々だったなと思います。みんな、本当に仲が良かったと思います。

――女性陣で特に仲が良かったのは？

休井：（桑原）茉萌ちゃん、（青山）明香里、（嘉瀬）美月。美月は同じ部屋で、オフの時は私の服を貸して、こういうのがいいんじゃない？とかって言ってました（笑）。美月は派手なものが好きで、美月にしか着られないような服が多かったので。でも、似合っていて、私には着こなせないものばかりでした。

――休井さんは、“あざとい”といつぐらいから言われていたんですか？

休井：高校生とか、大学生ぐらいです。“あざといね”と言われることが多かったですが、あんまり計算してやったことはないんです。頑張っていたら、結果的にこうなっちゃった（笑）。

――配信前に公開された紹介動画で、男性の服にゴミが付いていないのに取ってあげるふりをするというお話をしていましたが、ほかにもあざといテクニックはありますか？

休井：背が小さいので届くのに届かないふりをして、頼ってくれてるんだな、俺のこと、と思わせます。ふふ。

――今回の旅であざとさを意識して発揮した場面はありましたか？

休井：いつもよりはあざとくいようと思っていたんですけど、黄さんに恋愛をしていくなかで素の自分を見てほしいという思いがどんどん強くなっていったので、だんだんあざとさが薄れていっているように思いました。

――では、ほかの方を見て、“あざといな”と思ったことは？

休井：中野（綾香）さんはナチュラルに上手だなと思いました。私は異性を意識すればするほど、あざとさを出せないタイプなんですけど、綾香は“この人！”と思ったら、どんどんあざとさが出てくるタイプだと思うので、そこはすごいなと思っていました。

(以下、ネタバレがあります)

――とはいえ、バチェラーの黄皓さんからバックハグでローズを渡された時に後ろ向きに彼を見上げた行動は、お見事でした。あれは計画していたのですか？

休井：無意識ですね（笑）。あの時は無意識でした。でも、私は身長が低いので、その低さは生かしたいと思ってはいました。

――なるほど。では、エピソード６で日記をちぎって黄皓さんに渡したのは？

休井：あれも本当に偶然なんです。日記帳は滞在中、ずっと持ち歩いていたんですけど、デート先に行く時に嵐のような雨が降ってきたので、部屋に置きに戻れなかったんです。それで持っていくしかなくなったので、全部雨のおかげです。あの雨がなかったら、私、結構ピンチだったと思います。

――順調にローズをもらい続けた休井さんですが、エピソード４ではある出来事から辞退するか悩み、黄皓さんと２ショットで話して踏みとどまりました。それは納得のできる会話ができたということだったのでしょうか？

休井：はい。結構長い時間、黄さんとお話しできましたし、誠実に向き合ってくれて、私が不安に思っていることもちゃんと説明してくれたので、この人なら大丈夫かな？って。この先、誤解を招くようなことがあってもちゃんと向き合ってくれる人だなと感じられました。

――心に刺さった黄さんの言葉はありましたか？

休井：言葉というよりも黄さんの姿勢というか、ずっと目を見てくれるところ。隣に座っているけれど、体ごとこちらに向けて喋ってくれたり、ずっと目を見て話してくれたりするところに誠実さを感じました。

――そういえば、MCの藤森さんが序盤に「藤森アラートが鳴りました」と言っていたのが印象的でした（笑）。

休井：あはははは。面白かったですよね。私も笑いました。

――女性陣での最初の乾杯シーンが印象的でした。でも、あの毒舌が皆さんの緊張をほぐし、仲が良くなるきっかけを作ったようにも感じましたが、こう言ったら仲良くなるかな？みたいな計算はあったのでしょうか？

休井：私は結構思ったことをズバズバ言ってしまうタイプで、何も考えずに言っちゃいました（笑）。だから、配信で見て、ビックリしました。私、口悪って（笑）！

でも、私は結構一人でいる時間が多くて、女の子たちとはできるだけ一緒にいないようにしていました。黄さんの情報やほかの方とのデートの話をあまり聞きたくなかったんです。黄さんとは、私との関係だけで向き合いたかったので。

――それは行く前から思っていたことですか？

休井：行ってからですね。黄さんがこんなことを言っていたよと聞くと、やっぱり鵜呑みにしてしまうこともあるので、できるだけ聞かないように、言わないようにしていました。私は普段からできるだけ人には言わないです。

――キスについても堂々と言わなかったのは、かっこいいなと思いました。

休井：いやいやいや（笑）。私、散々うそはイヤだと言っていたのに、平気でうそをついていて、自分でもビックリしました（笑）。でも、どうしてみんな、人前でそんなこと（キスをしたこと）言うんだろう？と思っていました。

――もともとの休井さんの好きなタイプは？

休井：犬みたいな人がタイプです。甘えん坊な人。性格も見た目も犬みたいな人が好きです。

――黄さんは？

休井：黄さんは中身が好みです。外で頑張っている人が私の前では甘えてくれる瞬間とかにキュンとします。

――では、男性の仕草でキュンとするのは？

休井：すごく変なんですけど（笑）、目覚まし時計を止める瞬間が好きなんです。たぶん、男性の顎のラインが好きなのと、眠さと戦っている姿が好きです。

あとはビールを飲んだ後に眉間に寄せるシワ（笑）。あのプハーの瞬間が好きです。あ、片手で缶ビールを開ける仕草も好きです。男の人っぽい動作だからかな？　指とか、手のキレイさにも惹かれます。

――理想の男性像は、今回の旅で変わったりしましたか？

休井：どんな料理が出てきても美味しいと言ってくれる人は、いいなと思いました（笑）。ポジティブな言葉に変換できるところがすごいなと思いました。

――では、結婚する際に大切だと思うことは？

休井：両親を大事にしてくれるとか、自分の家族のことも大事に思っているというところが大切ですね。

――その結婚観も今回の旅で変化したのでしょうか？

休井：はい。最初の自己紹介でも言ったんですけど、これまでは顔しか見てこなかったので（苦笑）、ちゃんと中身から見ることの大切さを知りました。犬みたいな人を探している場合じゃないと（笑）。

――では、中身が良くて、犬みたいな人だったら？

休井：もう、最高です（笑）。


取材・文＝及川静　写真＝島本絵梨佳