盛り上がっていたはずのお見合いでお断りされた話 / 海野しぃる
それだけ盛り上がった翌日、私は相談員の方に「また会いたい」という旨の話をすぐに伝えていたのですが、お相手の方は返事が遅く、相談員の方とだいぶ長時間相談してたみたいで、この時点で嫌な予感がしてたんですよ。はい、お断りされました。
ちょっと待って、何がどうして失敗したの? 相談所の相談員さんが教えてくれました。原因は私の身体のことを聞いて支えられるか不安になってしまったからだそうです。私、地元に帰ってくる前に悪性リンパ腫になってしまって、無事にその治療終わってからまた職場に復帰したり婚活したりしていたんですよ。悪性リンパ腫は完全寛解で、身体も抗がん剤抜けてきたので調子良いです。
まあ、でも、ほら、そうはいっても不安は不安だったみたいですね。支えられるか不安って言わずに素直に健康面の不安って言ってくれた方が個人的には嬉しいです。
はい、会話そのものはとても楽しかったし人格的にも好ましかったので心苦しいとのことでしたが、この先の話はやめましょう。
というわけで今回の私の失敗の理由も相談員さんと軽く反省会したのですが、結論としては「正直すぎるのも考えもの」という話でした。仕事の面接とは違って最初から全てを話しすぎるのも良くないみたいですね。
ある程度関係性を築いてから不意打ちで明かすくらいがやはり丁度良いみたいです。そこら辺は恋愛とあまり変わらないみたいで、少し驚きました。恋愛よりはもうちょっと事務的というか、それこそ就職の面接や、論文のように条件についてカチッと開示して話すべきものと思い込んでいたんですね。そう、俺の思い込みが悪い。
とはいえ過ぎたことについて何時までも思い悩む訳にはいきません。幸いにも次のお見合い予定も決まっておりますので、この反省を次回に活かし、まずは自分が安心安全優良物件だということを分かっていただいてから細かい話はしていきましょう。
そういえば私の母親も私の父親に「騙された~!」と言いながらまあそれなりに穏やかにやっていったのでまあそういうもんなんだと思うことにしてみます。皆さんは、まずは夢のある話や楽しい話から入って、一緒に居て楽しいと思える仲を築いてください……街コンも結婚相談所もそこは変わりません。婚活初心者もこれにはびっくり。
今回の失敗は、正直に言えば「婚活においてさえ、素直に情報を開示して条件を検討しあうよりも、まずは好ましい感情体験を優先しなきゃ駄目かあ」と虚無(シャバ)い気持ちにさせられました。けど、それだけで終わらないのが私です。
同じ素材でもそれの見せ方の工夫や需要への応じ方については前回記事の街コンでの失敗から、今この時に至るまで、様々な経験を積んでいます。私の愛する小説や私の厭う現実と同じように、今回の失敗を元に少しアプローチを変えて試行回数を重ねようと思います。
またお話する機会があったらその時には良い報告をしたいところです。丁度、次回のお見合いが来週にはあるんですよね。そこでは今回の失敗を活かしてみたいと思います。
最後に、これを読んでいる皆さんには、条件や理屈よりもまずは相手の気持ちを慮ることを忘れないで欲しいと声を大にして言いたいと思います。相手の気持ちを大切にして、私のような失敗をしないように気をつけてください。これまでの同棲経験から思うに、人間が二人一緒に暮らしていく上で大事なことって、相手の感情に配慮することだと思うんですよね。
感情で嫌だなってならなければ、大概の問題を乗り越えられますから。人の心をインストールして、私と婚活頑張りましょう! あなたの婚活、応援してます!
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