認定心理士・りすこが伝授！デートを盛り上げる会話のテクニック「脳が快感を得るのは〇〇の話」

こんにちは、日本心理学会認定心理士の資格を持つ恋愛コンサルタント・りすこです。マッチングアプリで82人の男性とデートをしてきた経験を活かし、恋愛のお悩み相談にのっています。

恋愛相談で多いのが、「デートで会話が弾まない」「女性と何を話せばいいかわからない」というコミュニケーションに関するお悩み。実は、ちょっとしたコツを知るだけでコミュニケーションスキルは劇的にアップするんです。

脳は〇〇の話をする時に快感を得ている！

デートでなかなか会話を盛り上げられない、というのは、初デートで多くの男性が直面するお悩みの一つです。

まず大前提として、自分の興味のある話ばかりするのはNGです。人の脳は、“自分の話”をしている時の方がより快感を得られるもの。

気持ちよく話していると、自分の話題ばかりになりがちです。なので、なるべく相手の興味のある話を積極的に聞いてあげましょう。

とはいえ、男性がまったく自分の話をしないのも、女性にとっては物足りません。女性も聞かれてばかりだとだんだん答えにくくなってしまうので、男性がところどころで自分の感想やエピソードを加えてあげられると会話も弾みます。4:6ぐらい、男性が4で女性が6くらいの割合がベターです。

たとえば、女性が「カレーが好き」と言ったとしたら、「何カレーが好き？自分はチキンカレーが好きだな」と好みのカレーの種類を聞いてみたり、「〇〇のカレー食べたことある？めちゃくちゃおいしいよ！」とおいしいお店情報を教えてあげたり。

お相手から一つエピソードが出てきたら、自分からも何か一つ情報やエピソードを提供して会話を進めていければ、女性も「この人もいろいろ話してくれるから、私ももっと教えてあげよう」という気持ちになり、さらに楽しい気持ちになってもらえるはずです。

一問一答ではなく“話題を深める”質問を

もう一つ、盛り上がらない会話のNGパターンが“一問一答”です。

例えば男性が「好きな食べ物は何？」と聞いたとします。女性が「私、カレーが好きなんだよね」と答えたとしたら、「カレーね、おいしいよね。じゃあ、最近ハマってることは何？」と、話題を一切掘り下げずに次の話題に移ってしまうパターンがこれです。

それでは話の盛り上がりようがないし、女性は面接でも受けているような気分になってしまいますよね。

会話を弾ませたいと思ったら、一つの話題を深めるイメージをもってください。カレーの話題だったら「レトルトでおすすめのものはある？」とか、「無印良品のカレーのシリーズ、おいしいよね。どれが一番好き？」とか、「自分で作ったりするの？」といった感じでその話題をどんどん深めていったほうが、面接っぽくならず自然なコミュニケーションをとることができます。

一つの話題について掘り下げていけると、たくさんの話題を用意せずに済むだけでなく、「あなたに興味があります」という印象を与えることもできます。特に、お相手についてあまりよく知らない時期にこそ取り入れやすいテクニックですので、初デートの際にはぜひ意識してみてください。

「縦軸」「横軸」を意識してみる

そうは言っても、なかなか興味のない話題を深掘りしたり、広げたりするのは難しい…という方もいらっしゃると思います。

そんな時には、会話の“縦軸”と“横軸”を意識してみる方法がおすすめ。会話の縦軸をお相手の興味関心に沿ったものにして、横軸に自分にとってより身近なジャンルを持ってくるのです。

たとえば、お相手がファッションが好きな女性だった場合。女性のファッションの流行について真正面から話題にするのはちょっとハードルが高いですよね。

そこで、縦軸をファッションに、横軸をたとえば映画にしてみます。「どんな映画のファッションが好み？」と映画に絡めて聞いてみたり、映画デートの帰りだったら「この映画の主人公のファッション、おしゃれだったよね。髪型が可愛かったね」と、映画の話をしつつもファッションの話題に触れてみたり。

縦軸にお相手の興味のあるテーマを据えていろんな話をすると、自然と相手が楽しい会話ばかりになるのでおすすめです。これは、私自身もマッチングアプリで実際に男性と会っていた時に気をつけていたテクニックなので、ぜひ参考にしてみてください。

いずれにしても、デートで会話を盛り上げるために必要なのは、お相手が楽しい気持ちで時間を過ごせているか、という心くばり。お相手の反応を見ながらキャッチボールのような意識で会話を進めていければ、それはきっとお相手にとっても楽しい時間になるはずです。

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構成・文＝酒寄美智子

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