2021/07/20
実録・読み物

【マッチングアプリ失敗談19】グイグイ来る人は嫌だと言われたから…(26歳・男性)

グイグイ来る人は嫌だと言われたから…

マッチングアプリで婚活・恋活経験のある男性から寄せられた失敗談をご紹介します。


投稿者プロフィール

T(26歳・男性・会社員)
どこにでもいるような平凡なサラリーマン。趣味はこれと言ってないが、毎日お気に入りのYouTuberのゲーム配信を見るのが唯一の楽しみ。

マッチングアプリ失敗談

私は、どこにでもいるような平凡なサラリーマンです。特別何か大きな夢や希望があるわけではありませんが、一応結婚はしたいと思っています。

とはいえ、20代の半ばを過ぎて2年以上恋愛から遠ざかっていることに危機感を覚え、1ヶ月前から会社の同僚に勧められたマッチングアプリを始めました。それが、私が久々に心から好きになれる人と出会えたきっかけになったのです。

マッチングアプリを始めて1週間ぐらいはたくさんの女性とマッチしメッセージもたくさん来たので、「俺はモテるのかも!」と錯覚していました。しかしそんな夢のような時間は長く続かず、2週間が経つ頃には新しい女性とマッチする数は激減し、やり取りしている女性もほとんどいなくなってしまいました。

ですが唯一LINEを交換した女性がいます。その人は私の2歳年下で、近くに住む事務職の女性でした。出身が近いということで意気投合し、何度か電話したときには方言が一緒ということでかなり盛り上がったことを覚えています。

そんな近からず遠からずの関係が2~3週間続き、アプリを紹介してくれた友人にその女性のことを話すと、「そんないい感じなら、もっとグイグイ行かなきゃダメだろ!今日電話して、デートに誘え!」と強制的にデートに誘う羽目に。

デートはもちろん、誘うことも2年ぶりだったので、かなり緊張しながら震え声でデートに誘いましたが、相手は笑いながらOKしてくれたので、その時点で私の心はかなり惹かれていました。

友人と相談しながらデートプランを計画し、初デートはランチの時間帯に近所のカフェで軽食をとることに。

初めて会う相手の姿は自分の考えていた印象そのままで、落ち着いていて優しそうな雰囲気の女性でした。ちょっと小動物感もあり、可愛らしい感じが私のタイプにピッタリ。

お店に入り相手と対面した瞬間に緊張がピークになりましたが、こんなこともあろうかと事前に友人と入念に練習していたので、長い沈黙もなく適度に笑って楽しい時間を過ごせたと思います。

初デートで最も印象に残ったのが、相手の可愛らしい姿ではなく、何気なく発した相手のセリフでした。

お互いの過去の恋愛話になり、相手が1ヶ月前に別れたばかりのこと、10歳年上の彼氏で半ば強引に迫られ無理やり付き合ったこと、交際期間は半年であまり幸せとは言えなかったこと、などいろいろ聞いた後で、「元カレとのような恋愛はもうしたくない。だから次に恋愛をするなら、グイグイ来るのではなく、少しずつ距離を縮めて仲良くしてくれる人だとありがたい」と話してくれたのです。

家に帰ってからもその言葉がずっと頭の中に残り、「よし!あの子に嫌われないためにも、少しずつ距離を縮めることを心がけよう!」と心に決めました。

デート後も毎日1、2通LINEを交換し、非常にローペースで私たちの関係は続いていきました。そんなやり取りを続けて1ヶ月半位が経ったある日、私は思い切って相手を2回目のデートに誘いました。

お酒を飲むのが好きと聞いていたので、おしゃれなカフェバーでの夜のデートを提案。断られることの不安で、返信が来るまでその日はまったく仕事が手につきませんでしたが、帰宅後LINEを確認すると無事OKの返事がありました。

2回目のデートなのでリラックスして臨めましたが、心なしか相手は1回目のデートよりも楽しそうではないように感じました。「仕事の疲れやお酒の酔いもあるだろう」と考えていましたが、いま考えるとその違和感が後の結果に繋がっているということがわかります。

2回目のデート後、相手にお礼のLINEを送っても次の日まで返ってきませんでした。そこから少しずつ返信のペースが遅くなり、次の週にはついに返信が途絶えてしまいました。

今までローペースでも毎日欠かさず連絡をとっていたので、物凄く焦ったことを覚えています。返事が来なくなってから1週間後、1回目のデートで利用したカフェに季節限定メニューが出ていたので、写真付きでその様子をLINEしても返信はありませんでした。

「これはまずい!嫌われたのか?」とありもしない妄想を1日中考えるようになり、体調を崩して会社を休む羽目に。様子を心配してアプリを紹介してくれた同僚が連絡をくれたので、事情を説明。そこで、体調が回復したらもう1度デートに誘うことを提案されました。

断られることが怖くて正直乗り気ではありませんでしたが、このままでは何も変わらないことを私もわかっていたので、デートに誘うことを友人と約束。とりあえず何も考えないように過ごし、2~3日会社を休んでなんとか体調を回復させました。

LINEのメッセージで誘うのは違うと感じたので、「久しぶりに電話しない?」とメッセージで送信。びっくりした様子でしたが、電話はOKということで週末の夜に時間を決めて電話することに。その電話でデートの日時と場所を決め、その日までそわそわしながら過ごしました。

3回目のデートとはいえ間隔が空いていたので緊張しましたが、相手の姿を見た瞬間気持ちが落ち着き、自分は目の前にしている女性のことが好きであることを実感しました。

今までのデートと同じように他愛もない会話で盛り上がっていると、急に相手が神妙な面持ちで黙ったのです。その様子になんと声を変えていいか迷っていると、相手から「彼氏ができたの!めでたいでしょ!」と満面の笑みで報告を受けました。

正直な話、相手に彼氏ができたかもしれないというのは頭の片隅にはあったので、大きな衝撃もなくその場で「おめでとう!」と祝福し、その後問題なくのろけ話を聞くことができました。ただし、家に帰った直後に号泣、誰かと話をせずにはいられない心境だったため、急いで同僚に電話し夜が明けるまで話を聞いてもらいました。

後日精神の安定を取り戻したタイミングで同僚に言われましたが、やはり恋愛においては積極的にアプローチすることも重要だということを改めて実感しました。

私がもっと自分をアピールし、女性にアプローチしておけば、女性の気持ちをさらに引き寄せられて、違った結果になっていたかもしれませんからね。

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