同じ本を読んだ人と出会える、語り合える。Chapters書店を体験してみた
同じ本を読んだ人とビデオチャット“アペロ”で語り合える。
新しい出会いのサブスクリプション型選書サービスがChapters書店です。
著者やタイトルの隠された文庫本4冊の中から推薦文などを頼りに直感で毎月1冊を選ぶと、自宅に本が届きます。
読了後は、同じ時期に同じ本を読んだ者同士が繋がって本の感想を共有できるアペロに参加、20分間の会話の中で「いいな」と感じたら連絡先を交換して新しい人間関係を始めることができます。
今回は特別編として、カドブン編集長(41歳既婚男性)がアペロを疑似体験。お相手はChapters書店を運営する(株)MISSION ROMANTIC代表の森本萌乃さんです。
※本記事はKADOKAWA文芸WEBマガジン『カドブン』「同じ本を読んだ人と出会える、語り合える。Chapters書店を体験してみた」(2022年5月20日)の転載記事です
カドブン編集長(以下K):こんにちは、よろしくお願いします。
ロマンチック森本さん(以下R):よろしくお願いします。まだこちらの顔は見えてないですよね? アペロはこんな感じで進みますので、よろしくお願いします。私もアペロをするのは1年ぶりくらいなので緊張してます!
K:画面上に質問が出てくるんですね。
Q1 こんにちは! ニックネームと今日食べたものを教えてください。
R:ニックネーム「カドブン」さんとお呼びしますね。
K:そちらは「ロマンチック」さんですね。
R:今日、何を食べられましたか?
K:僕は、お昼は会社の近くでステーキ食べました。
R:私も、お肉大好きで。いいですねー。じゃあ、今日は出社の日なんですね。
――こんな風に、最初は相手の顔が見えない状態で、柔らかい話題からスタート。2分ごとに質問が切り替わっていきます。
Q2 今月の本は、読破しましたか?
R:カドブンさんはこの本の編集を担当されたんですか?
K:著者さんは長く担当させていただいたことがあるんですけど、この作品自体は前任者が担当した本です。でも単にめちゃくちゃ好きなんです、この本。
R:読ませていただいて、私もこの作品大好きで。ミリオンセラー的な面白さ無いですか?
K:ある! そうなんです、100万人に読んでほしいくらい面白いと思ってます。
R:世界観もすごいし、ハリーポッター読んだ時みたいな感じ。
K:あーそれは嬉しいなぁ。この「10個の願いが叶うなら」っていう設定が好きで。多分みんな一度は考えたことがあると思うんです。それがこんなに豊かな物語になるなんて! という面白さですよね。
Q3 一番好き・印象に残ったエピソード、もしくは共感した登場人物はいましたか?
R:おお、リズム通りに次の質問が来ました(笑)。主人公が30代の平凡な女性という点が、共感性が高いと思いました。私も同じくらいの年代なのでめちゃくちゃ共感しました。カドブンさんはどうでした?
K:やっぱり主人公かなぁ。叶える願いに、人間の嫌なところも出てくるじゃないですか。でも多分こういうことも願っちゃうよなぁ、と思いました。あ、ロマンチックさんの顔が少し見えてきた。こういうシステムなんですね。
R:そうなんです! この作品、序盤にハッピーなだけじゃない、人間のえぐさが出てくるからか、そのあと風呂敷広げまくっていく展開にもついていけましたね。
K:そうそう。最後、国家間の戦争みたいな超スケールでかい話になっていく(笑)。
R:サブキャラがまた良い味出してますよね……(以下、若干ネタバレのため割愛)
K:……本作には続編があるんですが、ロマンチックさんは読んでないですよね?
R:読んでないので、内容はあまり言わないでください!
――やはり同じ本を読み終わった者同士だと、ネタバレ含めて感想を言い合えるので楽しいです。感想戦が盛り上がったところで、お互いのお顔が完全にオープンに。
K:おお、ここでオープンになるんですね。改めてよろしくお願いします。
Q6 本・映画・ドラマなどジャンルは問わず、一番好きなファンタジー・SF・アクションなどのお薦めフィクション作品を教えてください。
K:ミステリーは結構好きです。編集者をやっていると読まなきゃいけない本や、新人賞の下読み原稿なんかがいっぱいあるんですね。だから、長期のお休みには趣味の本を読みたいと思って。このお正月は綾辻行人さんの「館シリーズ」をずっと読み続けていました。超面白かったです。
R:綾辻さん、いいですね。私辻村深月さんが好きなので、綾辻さんをリスペクトされていると知って、興味があります。
K:辻村深月さんの『闇祓』って読まれました? 闇ハラスメントっていう新しいハラスメントにまつわるホラーミステリで、面白いのでぜひ。
R:うわー読んでみます。角川文庫の『本日は大安なり』も面白いですね。ちょっと不穏な空気もあって、でもハッピーな感じもある、私が一番好きなタイプの作品でした。
Q9 積読(つんどく)の中で次に狙っているのは?
K:多すぎて忘れちゃんですよね……あ、アゴタ・クリストフの『悪童日記』を読んだことがなくて、折に触れて人からおススメされたりするので、そろそろ読みたいなと思ってます。
R:私はいま、鴻池留衣さんの単行本を積んでて、選書が終わったら読もうと楽しみにしてます。……あ、やばい、あと30秒しかない! このままカウントダウンが終わったら連絡先交換画面に移行して終了です。本日はありがとうございました。
K:ありがとうございました!
――20分間のアペロ体験終了。追加で森本さんにお話を伺いました。
R:ありがとうございます。もともとは本棚に伸ばした手と手が重なり合うような、ロマンチックな出会いを演出したい、と始めたサービスなんです。なので、通常はカドブンさんのように既婚男性の方は既婚男性としかマッチしないシステムになっています。
出会いの場を演出したそれ以降は、当人同士にお任せです。アペロで出会ってお付き合いに至った方が4月には2組出ました。
K:初めにお互いの顔が見えないのも、意外と話しやすかったです。
R:先にそれぞれの視線は同じ本を見ていて、そのあとお互いの顔を見る、という出会いを演出したかったんです。ルックスって結構大きな情報量を持つなと思っていて。最初顔が見えない状態で食べたものの話から、みたいに柔らかくコミュニケーションを取っていただきたいなと思っています。お話してみて相手の方と合わないとか、ちょっと居心地が悪いなというときは「エスケープ」ボタンも用意しています。
――本の感想を語り合うのがすごく楽しかったし、20分あっという間でした。ちょうど話し足りない時間設定も絶妙。
Chapters書店では、著者とタイトルを隠して販売するため、今回記事の中でも著者とタイトルは伏せてお伝えしましたが、作品が気になった方は、ぜひChapters書店5月選書の「西」の本のご選択を。
新しい本と出合いたい、本を通じて人と出会いたい方はぜひお試しください。
【チャプターズ公式ウェブサイト】
https://chapters-bookstore-introduction.studio.site/lp-c-2204
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