人気マッチングアプリの「ドタキャン」撲滅策が新たな出会いの場に⁉

恋愛結婚をかなえるマッチングアプリ『Omiai』を手掛ける株式会社Omiaiが、マッチングアプリでのドタキャンを撲滅する取り組みの一貫として、イベント『Omiai ドタキャン癒しBAR』を2023年4月に開催しました。マッチングアプリ利用者が実際に体験したトラブルの中で、上位に挙げられるドタキャン。「ユーザーにより安心・安全にマッチングアプリを使ってほしい」という思いからドタキャンに向き合い、今回のイベントを企画した『Omiai 』広報担当の方にお話を伺いました。

「マッチングアプリのトラブル経験」第3位が「ドタキャン」

コロナ禍で自然な出会いの機会が減り、急速に成長したマッチングアプリ。オンラインで手軽に相手を探せることが大きな魅力ですが、手軽だからこそ気をつけなければいけないトラブルも。ドタキャンもその1つです。

株式会社Omiaiがマッチングアプリの利用経験がある20～40代の一般男女692名を対象に、「マッチングアプリでのトラブル経験」に関してアンケートを実施したところ、第1位「顔写真と実物が明らかに違う」、第2位「トラブルを経験したことはない」に続き、「ドタキャン」は第3位という結果となりました。ドタキャン経験者からは「時間とお金の無駄だったと怒りを覚えた」「おしゃれしたので残念な気持ちになった」など悲痛な声が寄せられています。

ドタキャンの悲しみを次の出会いに⁉ 会場は独身者限定の『婚活バー○婚』

そんなドタキャンにあってしまったアプリ利用者の悲しい気持ちを軽減するために企画されたのが『Omiai ドタキャン癒しBAR』です。『Omiai』が東京・五反田にある『婚活バー○婚（マルコン）』とコラボレーションし、ドタキャンされてしまった会員を対象に、チャージ料金とドリンク1杯の無料提供を行いました。

対象期間中にお相手とのデートがキャンセルとなり、お約束からデートまでのやりとりをアプリ内で完結している方が参加可能で、参加希望者はアプリからドタキャン報告を行い、運営側の確認が完了すると、入店チケットを発行してもらうことができます（※1）。

会場となった『婚活バー○婚』は、結婚を見据えた出会いの場を提供する独身者限定のバー。入店の際に独身証明書を提出することで、”既婚者と恋愛関係になるリスク”を排除し、安心して出会いを楽しむことができる話題のスポットです。真剣な出会いを求める独身男女が毎月800〜1000名以上来店し、これまでに62組のカップルおよび7組の成婚者が誕生しているそうですよ（※2）。

イベント開催時は『婚活バー○婚』のお客さんやスタッフとも交流が可能だったので、積極的に行動することで、次の恋に繋げることができた参加者もいたかもしれませんね。

『Omiai ドタキャン癒しBAR』の担当者にイベントへの想いを聞いた!

今回、イベントの趣旨や実際の様子などについて『Omiai』広報担当の石井彩月さんに質問。実施した理由やリアルな利用者の声を教えてもらいました。

ーーまずは、『Omiai ドタキャン癒しBAR』を実施しようと思った理由を教えてください。

石井さん「今回の調査結果からマッチングアプリ利用者の中で、ドタキャンを経験している人が多いことがわかりました。ドタキャンを経験すると、時間もロスしてしまいますし、何より傷ついてしまいますよね。『Omiai』はまじめな出会いを求める方が多いため、元々ドタキャンの数は多くはないと思いますが、業界全体として少ないとは言えないことがわかったため、放置してはいけないことだと感じ、啓蒙活動を行うことを決めました。

『Omiai』では、今までもドタキャンをした方に対しイエローカードの付与など厳正な対処を行ってきました。今回は、さらに下記のような注意喚起を行っています。

① 複数回のコミュニケーションを重ねてから会いましょう。
② 初回デートまでは、『Omiai』内でメッセージを完結させましょう。
③ 最初にお会いするときはカフェなどのオープンスペースで、時間は「30分～1時間」がベストです。
④ 都合が悪くなったら、断ることもマナー。連絡せずにフェードアウトは避けましょう。

ただ、どんなに自衛してもドタキャンをされてしまうことはあると思います。そんな方の心のフォローを同時に行いたいと考え、啓蒙活動の一環として『Omiaiドタキャン癒しBAR』を実施しました」

ーー開催場所に『婚活バー○婚』を選んだのはなぜですか?

石井さん「『Omiai』はまじめな出会いを求める方が集まっており、『婚活バー○婚』にも同じ目的の方が多く来店されます。

お店では、最初の1杯は隣の方と乾杯していただくルールがあり、またスタッフの皆さんがお客さん同士合いそうな方を引き合わせるなど、適宜サポートしてくださいます。お客さん同士の距離が縮まり、新たな恋が生まれたり、共に婚活を頑張る友人が出来る人もいるかもしれない、という思いから今回のコラボレーションを依頼しました」

ーー今回のイベントを発表したとき、『Omiai』ユーザーから反応はありましたか?

石井さん「幸いにも会員さまなどから『（注意喚起③の）デートの時間を区切るという観点はなかったので助かる』『面白い』や『フォロー施策があるのは嬉しい』といったお声をいただいております。また、ドタキャン報告に添えられるメッセージも、『ドタキャン癒しBAR』に参加できるという目的があるからか、前向きな表現が多く見受けられました」

ーー実際に参加されたお客さまはどんな反応でしたか?

石井さん「参加者の方からは『こんなにアットホームで居心地のいい場所だと思わなかった』や『ドタキャンされて悲しかったけど、話を聞いてくれる人もいる。ドリンクも1杯いただけてありがたい』と婚活バーを楽しんだお声をいただいております。

本来『ドタキャン』を受けた方を対象にしているため、にぎわってはいけないイベントです。しかし1度でもドタキャンを経験するとネガティブになってしまい、その後のマッチングアプリ体験がポジティブに進まないことを考え、啓蒙活動の一環として今回の企画を実施しました。

ドタキャンはすごく辛いものです。実際に参加されたお客さまから、ドタキャンされた悲しみや怒りの気持ちを『ドタキャン癒しBAR』を通じて軽減できたと言っていただけて、とても嬉しく思っています」

ーー最後に、今後行いたい取り組みについて教えてください。

石井さん「ドタキャンはあってはならないことです。今後も、『Omiai』会員さまの安心・安全に繋がるような注意喚起や取り組みを、引き続き行っていきたいです! 」

これまでもお化け屋敷制作でヒットを飛ばしている株式会社怖がらせ隊の人気コンテンツ「絶叫救急車」とコラボレーションし、「絶叫から生まれる出会い」をテーマにしたリアルマッチング体験ができるイベントを企画するなど、ユニークな視点でイベントを実施してきた『Omiai』。

今回の『Omiai ドタキャン癒しBAR』もドタキャンの注意喚起だけではなく、「ドタキャンの悲しみを乾杯で癒す」という視点を加えたことで、より印象に残ったユーザーも多いのではないでしょうか。今後も『Omiai』の活動に注目が集まりそうです。

※1 『Omiai』会員限定のイベントです。
※2 イベントを行った2023年4月時点。