2023/06/20
出会い方・アプリ

全世界でのマッチ成立件数750億越え!世界最大級のマッチングアプリ『Tinder』が取り組む安全対策とは!?

Tinderメンバーを守る安全対策について語るトラスト&セーフティーチームの統括責任者のローリー・コゾル氏(左)と、アジアのコミュニケーション担当パプリ・デヴ氏(右)

世界最大級のマッチングアプリ『Tinder』を運営するTinder Japanは、メンバーが安心してマッチングアプリを楽しめるよう、独自の安全対策機能でメンバーのサポートを行っています。安全対策の啓蒙活動の一環として、5月30日にトラスト&セーフティーチームを統括するローリー・コゾル氏が来日し、最新の安全対策機能や開発秘話を紹介するラウンドテーブルが開催されました。「Tinderが最も安全なマッチングアプリになることが一番の使命」と語るローリー氏が取り組む、日本独自の安全対策や、今後の展望をご紹介します。


日本のメンバーの声から生まれた「ブロック機能」

--今回、来日した理由を教えてください。
「日本はTinderが創立して以来、多くのメンバーに支持され、利用されている重要なマーケットです。また、日本のメンバーは、カスタマーケアや安全面に対しても意識が高い人が多く、日本のメンバーに安全だと感じてもらえれば、世界のメンバーにも安全だと感じてもらえるのではないかと考えました。日本のメンバーの声に応えることで、Tinderとしても更にサービスを向上させることができると感じています」

ーー実際に日本のメンバーの声から追加した安全機能はあるのでしょうか?
「ブロック機能です。日本のメンバーからは、Tinderを使うのは同僚や同級生など、知り合いに出会いたいからではなく、今までに会ったことがない人や身近なコミュニティを超えた人たちと出会いたいからという要望がありました。そのため、連絡先を指定してブロックできる機能を追加し、自分の情報を見せたくない相手には共有されない仕様にしました」

日本のメンバーの声から生まれたプロフィールのブロック機能(写真/Tinder)
日本のメンバーの声から生まれたプロフィールのブロック機能(写真/Tinder)


安心安全な出会いの場をつくるために意識しているのは「パーティーの主催者」であること

ーー安心・安全を与える機能を作る上で心がけていることはありますか?
「Tinderは新しい人と出会うために、一番安全な場所というポジションを目指しています。物理的な世界で例えると、パーティーのような出会いを求める場所を、自分が主催しているイメージです。自分が主催したパーティーで初めて会った人同士が惹かれ合うと嬉しいですよね。私たちは、その場で二人がどんな会話をすべきかなど、細かい指示は出しません。ただ、紹介の場として安心できる快適な環境を保てるよう、失礼な態度をとっている人がいたら注意喚起を行ったり、あなたの行動で危険や不安を感じている人がいるということを伝えられると、もうパーティーには呼ばないようにします。ソーシャルネットワークでの出会いの場は、ジェンダー、性的指向など、さまざまな価値観を持った人々が一同に会する場所ですから、お互いを尊重し、相手をリスペクトした形で快適な環境を作ることが大切だと思っています」

--今回アップデートされた『迷惑メッセージ防止機能』が生まれた背景を教えてください。
「Tinderではマッチングが成立するとメッセージのやりとりが可能になります。ただ、メッセージのやりとりが始まると、会話の中で不適切であったり、不快だと感じる定義には個人差が生まれ、迷惑だと感じるメッセージのパターンをデータから見出すのが非常に困難だと感じました。ですが、それ以外に不快なメッセージを確認し防止できる方法として、私たちがメンバーに対して『そのメッセージを送っても大丈夫ですか?』『不快じゃないですか?』と聞くことはできると思ったのです。実際に、不適切な言葉を含むメッセージを受信した際に『メッセージに不愉快な思いをする内容がありましたか?』と送信するテストを行ったところ、多くの感謝の言葉が寄せられました。また、受け手側にもヒアリングすることで不快になるキーワードも明確に分かるようになりました」

不適切なメッセージ確認。不適切な言葉を含んだメッセージを受信した場合は、メッセージを受け取る側にも「メッセージに不愉快な思いをする内容がありましたか?」と問いかけが行われる(写真/Tinder)
不適切なメッセージ確認。不適切な言葉を含んだメッセージを受信した場合は、メッセージを受け取る側にも「メッセージに不愉快な思いをする内容がありましたか?」と問いかけが行われる(写真/Tinder)

迷惑メッセージ防止機能。不適切なメッセージの確認とは反対に、不適切な言葉を含んだメッセージを送信しようとすると、AIがそれを検出し、警告文が表示される(写真/Tinder)
迷惑メッセージ防止機能。不適切なメッセージの確認とは反対に、不適切な言葉を含んだメッセージを送信しようとすると、AIがそれを検出し、警告文が表示される(写真/Tinder)


ーーオンライン上で起こる詐欺は世界中でさまざまな形で発生しています。安心安全機能の総統括責任者としてTinderではどう捉えていますか?
「詐欺というのはインターネットが始まる前から存在していたものなので、ネットの世界で見られるのは決して驚くべきことではないと思っています。SNSはどの企業もこの詐欺と闘っていますし、それはマッチングアプリもしかりです。詐欺を行っている人々は、自分達の利益を最大化しようとするため、通常のメンバーとは違う行動をとります。アプリを使っている場所や、他のアプリとの併用・スワイプの頻度など色々なシグナルがあるわけですね。それはサーバーからリアルタイムに把握できるため、Tinderから事前に検知し、皆さんの目に触れる前に排除を行うようにしています。しかし、彼らも非常に賢いエンジニアであることから、完全に排除することは難しいため、メンバーに対する啓蒙活動も同時に行っています。他のSNSなど、違うプラットフォームでやりとりすると、我々は検知することができません。Tinderから離れたプラットフォームでやりとりする場合は、別の啓蒙活動が必要だと考えています」

ーー最後にTinderの中でお気に入りの安全機能を教えてください。
「私が気に入っている安全機能は、私が作ったものではなくTinder自体が安全機能として生まれたという点です。Tinderが生まれる前、2000年初頭のマッチングアプリは、どれもショッピングサイトのようでした。興味がないのにたくさんDMを送られてくるような状態で、不安を感じている人が多かったと思います。Tinderが誕生し、お互いが右スワイプをして初めてやりとりができるようになったことは本当に画期的だと思います」

危険なものを排除し、日本のメンバーに「Tinderでいい経験ができた」と思ってもらえるものを作りたいと語るローリー・コゾル氏
危険なものを排除し、日本のメンバーに「Tinderでいい経験ができた」と思ってもらえるものを作りたいと語るローリー・コゾル氏


190の国と地域で利用され、全世界でのマッチ成立件数が750億を越えるTinder。2012年に生まれ、規模を拡大しながらもメンバーと向き合い、常に機能のアップデートを図っていることが今回のローリー氏の話からも垣間見れました。これからもマッチングアプリを牽引するTinderの取り組みに注目が集まりそうです。

イベント概要

■イベント名:Tinder 安全対策 統括責任者ローリー・コゾルラウンドテーブル
■日時:2023年5月30日(火) 10:30 ~ 11:30
■場所:株式会社エウレカ Tinder Japanオフィス(東京都港区三田1-4-1 住友不動産麻布十番ビル4階)
■取材対象者:
トラスト&セーフティーチーム 総統括責任者 ローリー・コゾル
Tinder APACコミュニケーション・ヴァイスプレジデント担当 パプリ・デヴ
■内容:
・Tinderについて
・世界やアジアにおける課題など
・Tinderの安全機能について(開発背景、今後の展望など)
・質疑応答
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