2023/09/02
出会い方・アプリ

外見・スペックより内面重視で恋愛できるって本当⁉メタバース恋愛アプリのリアルユーザーに聞いてみた

外見・スペックより内面重視で恋愛できるって本当⁉メタバース恋愛アプリのリアルユーザーに聞いてみた

マッチングアプリの利用者の増加に伴い、マッチングアプリの種類も増えている。今回ご紹介するのは、恋愛メタバース『Memoria(メモリア)』というマッチングアプリ。『Memoria』とは、簡単に言うと「インターネットの仮想空間でアバターの姿を通して内面から恋に落ちるマッチングアプリ」だ。一般的なマッチングアプリでは外見やスペックで判断してしまうことがよくあるが、バーチャル空間でじっくりと相手を知ることができるので、そういった印象に左右されず関係を発展させることができる。

今回は、そんなマッチングアプリの新形態ともいえる『Memoria』のユーザー男女1名ずつにインタビュー。マッチングはできるのか? 仮想空間でどのようにデートをするのか? 様々な疑問に対してリアルな声を聞いてみた。

恋愛メタバース『Memoria』とは

2023年4月19日に正式なリリースを行った恋愛メタバース『Memoria(メモリア)』(画像提供/Memoria)
2023年4月19日に正式なリリースを行った恋愛メタバース『Memoria(メモリア)』(画像提供/Memoria)

恋愛メタバース『Memoria』は、インターネットの仮想空間であるメタバースを活用したマッチングアプリだ。一般的なマッチングアプリのようにプロフィール写真を掲載することはなく、アバターの姿で恋人を探したりデートをするのが最大の特徴である。

『Memoria』は外見やスペックなどで条件検索をするのではなく、運営側から異性を紹介されるシステム。ユーザー登録・ダウンロード費用は男女共に無料で、男性のみ相手の紹介費用として2,900円(月1人の場合。月2人以上は5,900円)が必要となる。紹介された相手とメタバース空間で30分の初回デートを行い、マッチングが成立したら時間無制限でバーチャルデートを重ねることができる。

既にリリースされていたβ版においては500人以上が利用し、20組のカップルが誕生。うち2組が婚約に至った。β版ではVRヘッドセットが必要だったが、2023年4月19日の正式なリリースではPCのみでも利用可能となり、より気軽にメタバースでの出会いを楽しめるようになった注目のアプリだ。なお、年内にスマホアプリのリリースも予定されている。

「真面目に恋愛したい奥手な男性が向いているかも」/Aさん(女性・30代)のリアルな声

今回インタビューしたのは、『Memoria』のリアルユーザーであるAさん。話すことが好きなAさんは『Memoria』を通してマッチングし、リアルデートをした経験もある。

Q.数あるマッチングアプリの中から、『Memoria』を選んだ理由は?
「『Memoria』以外のマッチングアプリも使ったことがあったのですが、画面上の文字からは人柄が読み取れず、知らない相手とLINEやチャットでメッセージのやり取りをするのが苦手でした。

そんなときにたまたまネットニュースで知ったのが『Memoria』。人と話すことが好きなので、おもしろそうだと思って始めたのがきっかけです。

一般的なマッチングアプリのようにメッセージのやり取りをする必要がなく、初回から会話ができるので気に入っています」

メッセージ交換なしで初回デートが可能な『Memoria』。お互いのプロフィールを見ながら交流を深められる(画像提供/Memoria)
メッセージ交換なしで初回デートが可能な『Memoria』。お互いのプロフィールを見ながら交流を深められる(画像提供/Memoria)


Q.『Memoria』を使ってみておもしろかったことは?
「最初から会話ができるのがおもしろいです。マッチングアプリだとメッセージからスタートになりますが、『Memoria』ならメタバースでの初回デートで30分間会話ができます。話し方や、話す内容から人柄がわかってくるのが楽しいですね。

マッチングアプリではプロフィール写真や年齢、職業などから条件で選んでしまいますが、『Memoria』は運営側からの紹介制。自分ではなかなか選ばないような人と出会える「偶然の出会い」もおもしろいです。

仕事をしているので、空いた時間に自宅からデートができるのもありがたいポイントの1つ。平日の仕事が終わった22時からデートしたり、『今日の夜どう? 』と誘われたり。いつでもどこでも気軽にデートできるのはメタバース空間ならではだと思います」

Q.メタバース空間のデートって、どんなことをするの?
「『Memoria』では、様々なメタバース空間『ワールド』が用意されています。初回は行けるワールドが限定されているのですが、マッチング後は行けるワールドが増えるので、『今日は〇〇のワールドに行きましょう』と約束して集合します。

私のお気に入りは『間違い探しの部屋』です。部屋が2つあって、違うところを一緒に探すのですが、体験の共有ができると盛り上がるし、相手の意外な面が見えるのがおもしろい。思い出作りにもなります。

会話のネタに困ったら、コンテンツを活用しています。プロフィールカードやサイコロ、心理テストなどがワールド内に置いてあるので、会話のネタを作れるのはいいですね」

全く同じように見えて、実は違うところがある2つの部屋を行き来しながら行う『まちがい探しの部屋』。ゲームをすると性格がわかりやすいという意見も⁉(画像提供/Memoria)
全く同じように見えて、実は違うところがある2つの部屋を行き来しながら行う『まちがい探しの部屋』。ゲームをすると性格がわかりやすいという意見も⁉(画像提供/Memoria)


 会話に困ったら『話題サイコロ』の出番。具体的な質問も多いので、話が弾むきっかけに(画像提供/Memoria)
会話に困ったら『話題サイコロ』の出番。具体的な質問も多いので、話が弾むきっかけに(画像提供/Memoria)


Q.『Memoria』を使ってみて不満な点は?
「私は普段ゲームやVRなどをやらず、あまりパソコンにも詳しくなくて。なので、最初はコンテンツのサイコロをどう持てばよいかわからなかったんです。でも、『Memoria』にはパソコンが得意な男性が多いので、教えてくれました。慣れるまでは操作に少し戸惑いましたね。

全体的には期待通りなのですが、リアルで会うまでに少し時間がかかるかな。『またMemoriaで会いましょう』という流れになりやすく、次のステップに行くまでが長いような気がします」

Q.『Memoria』から実際にデートをしたときの経緯を教えて!
「今までにリアルなデートをした男性は1人、今約束している男性が1人います。

流れとしては、初回デートを30分して、お互いにマッチングしたあと、3回ほど『Memoria』上でデートをしてから『次はリアルで会いませんか? 』とチャットが来ました。期間は1ヶ月くらいです」

Q.メタバース空間でのデートから、リアルなデートに移ってどうだった?
「リアルで会うのは、やっぱり緊張しましたね。『Memoria』ではアバターの姿しか知らず、事前に写真交換などもしていなかったので、どんな人だろうとドキドキしました。事前に服装や場所を伝え合って待ち合わせしました。

実際に会ったら、想像していた人柄に近く、穏やかで優しい方でしたよ。最初は『映画に行かない? 』 と誘われていましたが、初デートで映画はハードルが高いと思ったのでランチをしました。

顔や体型などの外見や人柄も想像通りで全く問題なかったのですが、どうしても爪が長かったのが気になってしまい…。自分でも細かすぎると思うのですが、また会いたいという気持ちになれず、リアルで会ったのはそれっきりです」

Q.『Memoria』に向いている人はどんな人?
「女性なら、真面目に恋愛したい人ですね。『Memoria』の男性ユーザーは真面目でチャラくない方が多いので。ゲームが好きな男性も多いので、ゲーム好きな女性なら同じ趣味の男性と出会えるのではないでしょうか。

男性なら、真面目で奥手な方も向いていると思います。一般的なマッチングアプリは、外見やスペック、女性の扱いなどいわゆる「リアルでもモテる男性」が有利ですが、『Memoria』は今まで彼女がいたことがないという男性も多くいますよ」

Q.男性が『Memoria』でモテるためにはどうしたらいい?
「聞き上手な人がモテると思います。私が『Memoria』上でデートした男性のうち、1割くらいは一方的なゲームやVRの話をしてしまう人もいるんですよね。30分間一方的に話されると、次はないなぁ… と思うので。

質問をして話を広げてくれる人や、引き出し上手な男性もいいですね。自分が話すよりも、女性に楽しく話させる男性はモテると思います。

また、初回からタメ口の男性は印象が悪くなってしまうので、最初は敬語で話すなど、最低限のマナーは必要だと思います」

Q.『Memoria』は今後も使っていきたい?
「使っていきたいです! 恋人探しとして使い始めましたが、今まで出会わなかったようなタイプの人と出会ったり、話しておもしろかったり、VRというプラットホームで新しい友人ができるのもいいなと思っています。友達にも勧めたいですね」


「マッチできなくても紹介してもらえる安心感」/Eさん(男性・30代)のリアルな声

次にインタビューをしたのは、男性ユーザーのEさん。β版から『Memoria』を利用しているEさんは、VRにも詳しい。

Q.数あるマッチングアプリの中から、『Memoria』を選んだ理由は?
「ほかのマッチングアプリはあまり利用したことがありませんでした。『Memoria』を選んだ理由は、メタバース空間でデートをすることで、お互いの手の動きやジェスチャーなどが伝わり、リアルで話している感覚が近いと思ったからです。

一般的なマッチングアプリでは、プロフィールを見ていいねをしたり、チャットでやり取りをしますが、僕はチャットやLINE自体が苦手。相手の人間性が掴めないからです。『Memoria』なら初回から1対1で会話ができるので、相手の人柄が見えます」

Q.『Memoria』を使ってみて良かったことは?
「『Memoria』では、初回デートで30分間1対1で話すことができます。最初は『30分初めての女性と話せるかな』と不安もありましたが、実はこの30分というのが絶妙で! 30分あれば相手のことを知れるので判断材料にはなりますし、もし話が合わなくても30分なら乗り切れますしね(笑)。逆に初回で無制限だとキツイかもしれません。初回でマッチングしたあとは、デートの時間が無制限になるので、僕は夜から次の日の朝まで盛り上がったこともありました。

料金システムにも納得しています。一般的なマッチングアプリだと、せっかく課金しても全然マッチングしないことがありますが、『Memoria』は運営側から必ず紹介をしてもらえるからです」

初回デートの設定時間は30分。タイマーが設定され、予定の時刻になると自動的に切れる仕組みになっている(画像提供/Memoria)
初回デートの設定時間は30分。タイマーが設定され、予定の時刻になると自動的に切れる仕組みになっている(画像提供/Memoria)


Q.メタバース空間のデートって、どんなことをするの?
「初回デートでは、カフェの『ワールド』で待ち合わせをします。このとき、カフェに入る前の道に質問が4つくらい並んでいるんです。『自分のことをなんて呼んでほしいか伝えてみよう』とか、『今の感情をお互い話してみよう』とか、自然とアイスブレイクできた状態でワールドに入れます。カフェのカウンターにはプロフィールカードが置かれていて、お互いに質問しやすいんですよね。顔合わせの導入が良くできていると思います。

初回デート以外なら、間違い探しのワールドがお気に入り。感覚としては、脱出ゲームかな。現実世界の脱出ゲームは仲良くなってからでないと行けないので、メタバース空間ならではかなと思います。一緒にゲームをすると会話からは見えてこない一面が見えるのもおもしろいです。

コンテンツもよく使います。特にサイコロは会話があまり得意でない僕にとってありがたいサポートツール。会話が盛り上がらないときも使えます」

 初回デート場所のカフェに向かうまでの道に設置されている質問。アイスブレイクできるので、その後のデートがスムーズに進行できる(画像提供/Memoria)
初回デート場所のカフェに向かうまでの道に設置されている質問。アイスブレイクできるので、その後のデートがスムーズに進行できる(画像提供/Memoria)


Q.『Memoria』を使ってみて不満な点は?
「僕は毎日のようにVRチャットを利用するほどVRのヘビーユーザー。VRチャットで使っているアバターは、いわば僕にとって分身みたいなものなのですが、『Memoria』では決められたアバターしか使えないのが惜しいですね。アバターの髪型や服を変えられるとか、個性を出せるようになるといいなと思います。

デートに使えるワールドも、レパートリーがもっと増えたら嬉しいです。VRチャットではクリエイターたちが作ったメタバース空間が無限にあるので、ユーザーがワールドを作れるようになったらもっとおもしろいかもしれません。

あとは女性ユーザーがもっと増えてほしいですね(笑)」

Q.『Memoria』から実際にデートをしたときの経緯を教えて!
「僕はβ版のころから『Memoria』を使っていて、初回でマッチングした女性は5人、2回目以降のデートにつながった女性は2人、そのうち1人はリアルなデートをして、もう1人は今も『Memoria』上でデートをしています。

リアルでデートをした女性とは、3回くらい1~2時間の『Memoria』上のデートをしていました。相手の女性もVRチャットのユーザーだったので、そっちで何度もデートをして仲良くなりました」

Q.メタバース空間でのデートから、リアルなデートに移ってどうだった?
「実際に会う前に写真交換はしませんでした。僕も余計な先入観を持ちたくないし、内面で見てほしい。だから『〇〇の前でこんな服を着ています』と連絡しました。

やはりリアルで会うとなると、緊張はしましたね。『いつもの調子で話せるかな』『退屈させないかな』と思ったし、あまり外見に自信がないので、『遠目から見て帰ってしまわないか』とも思いました。

実際に会ってみたら、実は想像よりも背が高い女性で。少し驚きましたが、話してみるといつも『Memoria』で見聞きしていた話し方で、ギャップが薄れてホッとしました。ただ、お相手が別の男性と同時進行していたみたいで、その後には繋がりませんでした」

Q.『Memoria』に向いている人はどんな人?
「文章ベースのチャットやSNSが苦手な人に向いていると思います。僕自身、文章だとどうしても味気なく感じて続かないんです。その点、『Memoria』は相手の身振り手振りや話し方から人柄がわかりやすいので、『メッセージより会話がいい』という人にはピッタリだと思います」

Q.『Memoria』は今後も使っていきたい?
「使っていきたいです! やはり、初回から会話ができるのが良いです。恋人を探していて、VRが好きな友人がいたら紹介したいですね」

「リアルな会話から人柄が伝わりやすい」のがメタバースの大きな魅力

6月に新しく増えたデートワールド『キャンプ場』。パチパチとはぜる焚火の音や火の揺らめきは本物さながら(画像提供/Memoria)
6月に新しく増えたデートワールド『キャンプ場』。パチパチとはぜる焚火の音や火の揺らめきは本物さながら(画像提供/Memoria)

男女ユーザーそれぞれのリアルな意見を聞いてみたが、共通していたのは「メッセージのやり取りよりも会話ができるため人柄がわかる」という点だ。メタバース空間で初対面の異性とやり取りをするのはハードルが高いように感じるが、様々なデートスポット『ワールド』やサイコロなどのコンテンツが提供されているため、会話のネタに困ることもなさそうだ。

一般的なマッチングアプリでなかなかマッチングしない、「マッチングアプリ疲れ」になってしまったという方は、使ってみるとよいかもしれない。

取材・文=よしだゆき

サービス概要

サービス名:Memoria(メモリア)
サイトURL:https://memoria-vr.com/

●料金
男性:ユーザー登録・ダウンロード費用 無料
お相手のご紹介費用 2,900円(月1人の場合。2人以上は5,900円)
マッチした相手と2回目以降のデート費用 無料
女性:無料

●対応機種
パソコン、VRヘッドセット(年内にスマホ版アプリのリリース予定)

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代表取締役 佐藤航智
東京都港区六本木6丁目10−1六本木ヒルズ森タワー15F
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