最高の彼女がいるのに…他人の性事情に嫉妬がとまらない悩める33歳男性心の闇【元セクシー女優・小室友里の性と恋のお悩み相談#02】

嫉妬心をコントロールできず苦しんでいる方はいませんか？
こんにちは！元セクシー女優で、現在は男女コミュニケーション心理士®︎としてさまざまなお悩みにアドバイスを行っている小室友里です。

私たちはとかく他人と自分を比べて落ち込んだり苛立ったりしてしまうものですが、それは性の領域でも起こり得ること。解決の糸口は、あなた自身の中にあるかもしれません。このコラムでは、大人の男女の性にまつわるディスコミュニケーションを改善する専門家である私が、誰にも言えない性のお悩みにお答えしていきます。

今回のお悩みは…

Bさん(33歳男性)のお悩み

「私には、自分でも最高だと思える一回り年下の彼女がいます。それなのに、美人を連れた男性を見かけたり、SNSで美人の恋人と写っている男性の写真を目にすると、“魅力的な女性とSEXしている自分以外の男性”の存在に嫉妬が止まらず、苛立ちを抑えることができません。

今、付き合っている彼女は若く、客観的に見ても美人で「イイ女」です。近い将来は結婚も考えるほど真剣に付き合っているので彼女に対する不満は一切ありませんが、この心理状況が続くようでは結婚したあとに間違いを犯す可能性もあり得ます。

嫉妬で苛立ちを感じる状態は結婚前に解消しておくべきだと考え、高級ソープにも行きました。最上級の美人を抱いておけば嫉妬心に悩むこともなくなるかも…と期待していましたが、お金を払えば誰もが同じ体験ができることがひっかかり、楽しめないどころか逆に虚しくなりました。

それ以降は高級風俗ではなく、ナンパで素人の美女を口説いては関係を持っています。事後もナンパした女性からのリアクションは好意的なものが多く、自尊心も満たされると同時に「今付き合っている彼女の方が相性がいい」ということも再認識できるので、結婚への決意もより強くなり、彼女と過ごす日常の満足度も上がる点は満足しています。

しかし、未だに美女とSEXしている男性への嫉妬心や苛立ちを止めることができません。どうすれば他人のSEX事情に嫉妬しなくなりますか？ 嫉妬心をかき消し、ナンパ活動に終止符を打たせてくれるような彼女以外の美女と関係を持つまでこの状態は続くのでしょうか。彼女と幸せな結婚生活を送るためにも、アドバイスをお願いします。」

Bさんのお悩みの背景・補足

〇付き合っている彼女は美人でスタイルもよく、性格や趣味、SEXなど全ての相性が抜群。総合的にこれ以上の女性はいないと確信していて、ナンパした美女に乗り換えたいという気持ちは全くない。

〇ナンパは嫉妬心を消すための活動なので、罪悪感はない。素敵な女性を見ても「自分も散々抱いたしな…」と嫉妬心なく思える日が来ることを信じて、日々ナンパを続けている

〇ナンパのことは彼女には完璧に隠していて、結婚までの限定的な活動と決めている。ただ、結婚までに嫉妬心を克服することができなかった場合、本当に活動をやめられるかは正直なところわからない点が不安。

まずは“性の価値観のアップデートを！”

お悩みを聞いてまず思ったのは、Bさんはもっといろいろな性の価値観を知る必要があるんじゃないかな、ということです。“いい女”の価値概念って外見だけではないはず。ほかの男性は女性のどういうところに魅力を感じるのか、自分と同じように嫉妬するのか…そういったことです。

というのも、Bさんは“女を抱く”という表現をよく使われているんですね。ちょっと解きほぐしていくと、この表現には女性を組み敷きたい、支配したいっていう気持ちが見え隠れしていると思うんです。ちょっと乱暴な言葉で言うと、女性を性の“商品”として見ていて、その“商品”を独り占めしたい、だから嫉妬する…そんな意識が強いのかもしれないな、という印象を受けました。

ほかの男性の価値観を知り、ご自身の価値観をアップデートすることによって想像力が膨らみ、女性をもっといろいろな観点から見ることができるようになります。女性の魅力は顔やスタイルだけじゃない、ほかにもこんな魅力の感じ方がある、というところを広げていく、これが第一ステップです。

男性カウンセラーに聞いてみる

ほかの男性の価値観を知る、と一口に言っても、意外と難しいですよね。わかりやすいところだとまず、合コン。合コンって、ほかの男性がどの女の子に興味を持ったかが見えてきますよね。
でも、合コンでほかの人たちの価値観を知ることができるかといったら、それはたぶん難しいです。やっぱり合コンって、見た目で判断される部分がすごく多い場ではあるので。

そこで提案したいのが、男性のカウンセラーの先生に聞いてみる、ということ。女性をどういう価値観で見ているか、どんなところに魅力を感じるかって、近い関係の人にはなかなか聞けないと思うんですよ、男性は特に。だから、あえて有料のカウンセリングの場で聞いてみる、お金を払って生の声を聞くっていうのはアリだと思います。

あえて“抱かれたい女”をイメージしてみる
そして、これは考えていただきたいことなんですけど、努力を重ねてご自身の中にいろいろな女性の価値観をたくさん蓄積した先に、今度はあなたが“抱きたい女性”じゃなくて、“抱かれたい女性”ってどんな女性？っていうことを考えてみてほしいんです。

自分がハントするのではなく、ハントされたい女性像をイメージしてみるんです。もちろんSEXすることには変わりないですけれど、それってちょっと新しい価値概念だと思いませんか？これまでの価値概念と新しい価値概念、二つの方向から女性を見てみることで、あなたの中にある“女性とは”を揺さぶってみるんです。すると、今ご自身が抱えていらっしゃる嫉妬心が少し薄くなっていく可能性も出てくるんじゃないかな、と思っています。

価値観の根っこを深掘りしてみる

少し厳しいことも言ってしまいましたが、Bさんが今お持ちの価値概念って、ご自身のせいではないと私は思っています。幼少期、第二次性徴が始まる前に、そういう概念を良しとする教育や情報をインプットされた可能性があると思うんです。さらに言うと、男性が女性を支配するものであるという前時代的なタテ構造、いわゆる“ボーイズクラブ”と呼ばれる価値概念がBさんの中に育っていないかな、と。

なので、そういう価値概念を持つに至ったのは決してご自身のせいではないということを前提としつつ、その価値観が一方的なものだということ、ご自身が女性を性の“商品”と同列に見ている可能性があるっていうことは、認識する必要があると思います。

そのうえで、心理カウンセリングを受けるなど、今の価値感の根っこを遡ってみてはいかがでしょうか。たとえばヒプノセラピーというジャンルには、催眠下で幼少期の記憶を思い起こして原因を探る手法もあります。

Bさんって、きっとすごくモテる素敵な方だと思うんです。モテる方ほど、まわりの意見や価値概念を取り入れるのが難しく、孤独になりがちです。まわりの意見を聞いて価値観の幅を広げることで、もっと愛されて、モテが強化されていく。ご自身の嫉妬心を自覚されているのはきっと、そのサイクルの第一歩。心から満たされた男女関係を築くために、ぜひ参考にしてみてくださいね。

まとめ

Bさん(33歳・男性)のお悩み

・どうすれば他人のSEX事情に嫉妬しなくなるのでしょうか？
・ 嫉妬心をかき消し、ナンパ活動に終止符を打たせてくれるような彼女以外の美女と関係を持つまでこの状態は続くのでしょうか。

アドバイス

１. まずは“性の価値観”のアップデートを！
２. 男性カウンセラーに聞いてみる
３. あえて“抱かれたい女”をイメージしてみる
４. 価値観の根っこを深掘りしてみる

お悩み相談のアドバイスを受けて

「多くの男性は口にしないだけで、自分と同じような感覚だったり、美人と付き合っている男性に嫉妬心を多かれ少なかれ感じていると思っていた。女性に対する価値観をリサーチすることで「性の価値観」がアップデートされる可能性は思いつかなかったので実践してみたい。

実際に他の男性の女性に対する価値観をリサーチすることで、自分がイイ女と思っている女性が、実は付き合っている男性にとってはそうではない（どこかしら妥協している）可能性もあり得ると思えば嫉妬心はかなり抑えられそうな気がする。

性癖としてSEXの時は主導権を握らないと落ち着かない質なので「抱かれたい女」のイメージはまったく浮かばないが、新しい価値観を得て円満な結婚生活に繋がる可能性が少しでもあるのであれば心の隅にとめておきたい。

「女性を商品としてみている」などドキッとさせられる言葉もあり、実践してみたいと思うアドバイスがもらえたことは大きな収獲でした。ありがとうございました。」

回答者プロフィール

小室　友里（男女コミュニケーション心理士®︎）

90年代を代表する元セクシー女優で、作品本数売上は100万枚以上。

現在は、自身の経験と心理カウンセラー・メンタルトレーナー、USPプロファイラー?などの資格を活かし、ハラスメントからセックスレスまで、男女間のディスコミュニケーションを改善する専門家としてセックスや恋愛にまつわる悩みの解消、コラム執筆、講演会など多岐にわたって活躍中。