キスまでしたのに!? 突然の音信不通に困惑! 俺、何か悪いことしました!? アラフォー独身男の緊急SOS 【元セクシー女優・小室友里の性と恋のお悩み相談#04】
こんにちは!元セクシー女優で、現在は男女コミュニケーション心理士®︎としてさまざまなお悩みにアドバイスを行っている小室友里です。
私たちはそれぞれ感情を持っていますし、年齢や世代、性別によっても価値観は大きく変わってきます。どうしてこんなことになっちゃった? 何がいけなかった? これからどうすればいい? そんな迷宮に入り込んでしまった相談者さんのお悩みに、大人の男女の性にまつわるディスコミュニケーションを改善する専門家である私がお答えします。
今回のお悩みは…
Dさん(39歳男性)のお悩み
「飲み会で8歳年下の女性と知り合い、その後の1か月間で2回デートに行き、キスもしました。ところが、いいムードだったにもかかわらず、キスをした翌日に『やっぱり合わないかも』のLINEを残して彼女は音信不通に…。一体、何がいけなかったんでしょうか⁉
理由が思い当たらないので、自分自身に問題があるんじゃないかと不安です。自覚なくダメなことをしているのかと思うと、正直怖いです。同じ失敗を繰り返さないためにもアドバイスをお願いします!」
Dさんのお悩みの経緯・補足
〇その女性・Eさんとは、友達の友達が集まる10人規模の飲み会で出会った。共通の知人はほとんどいない。飲み会でのやりとりの様子や、元カレと8年くらい付き合っていたという話から、コミュニケーションがしっかりとれる女性、という印象を持った。
〇飲み会でLINEを交換し、1週間後にこちらから誘って初めて食事へ。いい雰囲気で過ごせて、Eさんのことが気になり始めた。その後、Eさんから2回目のデートに誘われるがタイミングが合わず、後日こちらから誘って2回目の食事へ。その次の日に音信不通になった。
〇デート中はEさんも楽しそうに見えたし、2回目のデートの帰り際にはキスもした。それなのに翌日に音信不通になってしまったので、わけもわからずショック。Eさんはコミュニケーションがしっかりとれるタイプだという印象もあったので、自分のほうに原因があるのかと不安で仕方ない。
〇自分はなんでも率直に話したいタイプだという自覚がある。飲み会後、最初のデートでEさんに「いいなと思ってる」という話をした。また、1回目のデートで「LINEを頻繁にしたい」と言われ(た気がして)、その後頻繁にLINEを送るようにしたにもかかわらず返信が淡白だったので、2回目のデートの時に「LINEがつまらないんだよね」という話もしてしまった。
“突然の音信不通”は世代間ギャップの可能性も
まず、Dさんが最も気にされている“突然Eさんが音信不通になってしまって、自分に原因があったのではと怖くなった”という部分からお答えします。
2回目のデートの翌日に音信不通になったとのことなので、そのデートで何かがあったんだろうな、と考えるのが妥当でしょう。そのデートで何があったのかは、もうEさんしかわからないところです。「LINEつまらないんだよね」と伝えたことが彼女を傷つけた可能性ももちろんあります。
一方で、39歳のDさんからしたら“音信不通になる”っていう去り方が社会人としてどうなの?という思いもあると思うんです。それに関しては、世代間のギャップもあるかもしれません。Eさんのコミュニケーション能力にいい印象があったということですが、同じ30代でも、40代に近い世代と20代に近い世代では開きがありますし、LINEの使い方も違うと思います。Eさんにとって『合わない』と思ったらもう返信しない、というのが“あり”である可能性もあると思うんです。
Eさんの本当の気持ちがわからない以上、“音信不通”が彼女にとってはコミュニケーションの取り方の一つだったと捉えてもいいんじゃないかなと思います。
素直に伝えることが必ずしもベストではない!
音信不通になったこと自体は、それほど気にする必要がないと思います。唯一気になるのは、「LINEつまらないんだよね」と言ってしまったこと。
Dさんは、駆け引きをせず自分の気持ちをまっすぐ伝えたい、とても素直な方ですよね。それ自体はとても素晴らしいこと。あとは“言い換えのテクニック”さえ身につければ、その素直さをDさんの武器にしていくこともできると思います。
たとえば、「つまらない」っていう言葉をもっとポジティブな表現に言い換えることはできますか?ポイントは、「つまらない」という気持ちの裏側をもっと深掘りしていくこと。たとえば、そうですね。「君のことを知りたいから、もっといろんなメッセージを返してくれたら“嬉しい”」。この言い方でも、伝えたい思いは「つまらない」と同じですよね。
「つまらない」という気持ちの中には、LINEが返ってこなくて「寂しい」っていう気持ちも含まれているのかなと思います。「寂しい」「LINEを待ってた」、そんな、“あなたのことが気になっているからこそメッセージが欲しかった”っていうニュアンスも、お相手に届きやすくなります。
使いこなしたい「報連相のおひたし」
実は恋愛におけるコミュニケーションってその場だけのことではなく、普段どんなお仕事環境に身を置いているかとか、どんなお家でどんなご両親とどんな会話をしてきたかとか、そういったことからも影響を受けているんです。カウンセリングでも、幼少期まで話が遡っていくこともよくあります。
特にビジネスの場では、重要なことを端的に短くまとめることを求められますよね。いわゆる“ほうれんそう”、報告・連絡・相談です。そういうお仕事環境にいらっしゃる方って、コミュニケーションにも出やすいんです。
この“ほうれんそう”をより相手に伝わりやすくするテクニックが「ほうれんそうのおひたし」と呼ばれるものです。特に、経営者や管理職の方が異性の部下・社員の方に伝える時におすすめしているものです。
「お」は、「怒らない」
「ひ」は、「否定しない」
「た」は、相手を「助ける気持ちで」話す
「し」は、指導ではなく「指示する」
これで職場での“ほうれんそう”をかなり円滑にすることができるんですが、これって仕事以外、たとえば恋愛のコミュニケーションにも十分活かせると思いませんか?
コミュニケーションは筋トレと同じ。一朝一夕でできるものではありません。日々の人間関係すべてにおいて、自分がモヤッとした感情を持った時に相手にどう伝えるか、これがトレーニングなんです。筋肉って毎日の積み重ねでついてくるものなので、それと同じように毎日意識し続けることが大切になってきます。
多くの男性は、こうした“言い換え”や“ほうれんそうのおひたし”が苦手なもの。このスキルをDさんの恋愛スキルとして身につければ、きっと今以上にモテると思いますよ!
Dさん(39歳・男性)のお悩み
・いいなと思っていた女性が突然、音信不通に…。自分の何がいけなかったのか、不安でたまらない!
・できればこんなことは二度と経験したくない。そのためにできることは?
アドバイス
1. “突然の音信不通”は世代間ギャップかも
2. “率直さ”が必ずしもベターではありません
3. とっておきのコミュニケーション術“ほうれんそうのおひたし”
お悩み相談のアドバイスを受けて
「カウンセリングを受けたいと思った当初は、単純に今回の音信不通の件についてのアドバイスをもらうつもりだったんですが、それだけでなく今後に向けた改善の余地も示していただけたことが、ありがたかったです。
“言い換え”や“ほうれんそうのおひたし”のアドバイスもいただけて、より深く納得できました。よく聞く『女性との接し方がうまい男性は仕事もできる』って、こういうことなんだ!ということがわかりましたね。日々のコミュニケーション自体がトレーニングになるという考え方もしっくりきました。
この引き出しを一つ持っているだけで、女性とのコミュニケーションはもちろん、ビジネスの場でも役立つだろうな、という気がすごくします。恋愛相談をきっかけに、ビジネスパーソンとしても成長できそうな…最高の“授業”でした。ありがとうございました!小室先生、すごいです!」
回答者プロフィール
小室 友里(男女コミュニケーション心理士®︎)
90年代を代表する元セクシー女優で、作品本数売上は100万枚以上。
現在は、自身の経験と心理カウンセラー・メンタルトレーナー、USPプロファイラー?などの資格を活かし、ハラスメントからセックスレスまで、男女間のディスコミュニケーションを改善する専門家としてセックスや恋愛にまつわる悩みの解消、コラム執筆、講演会など多岐にわたって活躍中。
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