2023/03/16
実録・読み物

40代独身男性の特徴や結婚率は? 結婚までの道のりを紹介!

40代独身男性の特徴や結婚率は? 結婚までの道のりを紹介!
監修:
石川瞳

少子高齢化、晩婚化が盛んに叫ばれる昨今。仕事や趣味に時間を使うあまり、いつの間にか40代になっていたという男性も多いのではないでしょうか。

「40代でも結婚はしたい」。そんな方々に向けて、結婚相談所「Braidallink目黒」代表の石川瞳さんから、アドバイスをもらいました。40代独身男性の特徴や結婚までの道のり、理想の結婚について紹介していきます。

目次
・まずは40歳独身男性の現状を知ろう
・結婚できる40代とできない40代の違いは?
・40代男性が結婚する方法は? 客観視と自分磨きが必要
・出会いの場や機会を増やすためには?
・40回目のお見合いで成婚! 40代で結婚できた事例を紹介
・諦めずに誠実に婚活を続けることが良縁を引き寄せる
・石川瞳さんプロフィール


まずは40歳独身男性の現状を知ろう

3人に1人は未婚! その主な理由は経済状況や仕事のキャリア

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イメージgugugu / PIXTA(ピクスタ)


総務省統計局が公表している「令和2年(2020年) 国勢調査 人口等基本集計」の調査結果によれば、未婚男性のうち40〜44歳は32.2%、45〜49歳は29.9%という結果になっています。つまり、40代男性のおよそ3人に1人が未婚者ということになります。

石川さん:
「7年ほど前から結婚相談所で仕事をしていますが、その当時も男性の3〜4人に1人は独身といった印象でした。つまり、そのときから何も変わってないんです。

主な理由として考えられるのは、経済状況と仕事のキャリア。男性は経済的にも精神的にも、余裕が生まれないと婚活をしない傾向にあります。20代で仕事に慣れ、その後は30代で昇進や転職を経てキャリアアップし、気が付けば40代に。40代になると、結婚や家族を持つことへの憧れが20代のときより強くなり、急に焦り始めます。若いうちから、例えば子どもを大学に通わせられるほど収入が多かったり、結婚願望が強くない限りは、なかなか結婚を意識しないという男性は珍しくありません」

婚活ゼロの成婚率は5%以下!? 40代の厳しい結婚成就率

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イメージUshico / PIXTA(ピクスタ)


40代男性の4人に1人が未婚という状況のなか、40代男性が婚活を始めた場合、結婚成就率はどれくらいになるのでしょうか。

石川さん:
「私の結婚相談所を例で言うと、厳しい数字に思えてしまうかもしれませんが、婚活をまったくしていない場合では5%以下だと思います。ですが、婚活をちゃんとやっていたら20%くらいになります。特に、“自分を変えていける人”は結婚できる確率がどんどん上がっていくと思います。

40代独身男性のなかには、趣味に楽しみを見いだしたり、あるいは、家と会社の往復で仕事に忙殺されて、いつの間にか年齢を重ねていったという方もいらっしゃいます。ですが、そういった生活から脱却したいという意識が婚活に向かったとき、その思いがガソリンとなり、結婚できる確率は上昇します」

生活環境や婚活市場の男女比の違い……40代男性の結婚が難しい理由

しっかり婚活をしていれば、40代でも20%の男性は結婚できるということですが、逆を言えば、80%の方は結婚できないということにもなります。

石川さん:
「男性は出産しないため、身体的な面で女性に比べて焦ることが少ないということもあり、一度婚活を始めても、途中でやめてしまうこともあります。それは、やはり自身のキャリアアップが生活のメインになっていることもそうですが、家電機器の発達により1人でも生活できる環境が整ったことが理由として考えられます。

また、婚活する男女の年齢構成も、40代を境に変化します。私が運営する結婚相談所だと、20代では女性会員は男性会員の3倍、30歳から34歳だと2倍、35歳から39歳だと1.5倍と、いずれの年代も女性の方が多い傾向にあります。しかし、40歳から44歳になるとほぼ同数、45歳を超えると男性会員の数が女性会員を上回ります。つまり、女性は40代になると婚活をやめていく傾向にあるといえます。これは、女性が仕事で評価され、稼げる力が高まったことが理由の一つです。そのため、40代になって婚活を始める男性は、同年代の女性と結婚しようと思っても難しいのです。また、若い方との結婚を目指しても、年齢などを理由に断られるケースが多いのが現実です」

結婚できる40代とできない40代の違いは?

日常生活に“結婚に必要なマインド”があるかが結婚への分かれ道

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イメージMills / PIXTA(ピクスタ)


40代男性の婚活事情がわかったところで、独身男性の特徴や共通点をふまえ、結婚できる人とできない人の違いについて聞きました。

まずは生活環境から。40代独身男性は、一人暮らしと実家暮らし、どちらが多いのでしょうか。

石川さん:
「相談所に訪れるのは、圧倒的に一人暮らしの方が多いです。そのなかでも、結婚までたどり着ける方は、家もきれいにしていますし、自炊やジムに通うなどして健康にも気を使っています。結婚には、規律ある生活や常識が重要。そのマインドを持ち合わせているかどうかは、生活環境に表れます。

一方で、実家暮らしで家事は家族に任せっきりの方や、一人暮らしでも家事が行き届いていなかったり、買ったものばかりでご飯を済ませるという方は、結婚に必要なマインドを持っていないことが多く、結婚は難しい傾向にあります」

40代婚活男性の平均年収は500~600万 ただし、大事なのは金銭感覚

結婚するとなると避けては通れないのは、年収や貯金といった懐事情。婚活する40代男性の「お金」に関して聞きました。

石川さん:
「私が運営する結婚相談所にいらっしゃる男性の話になるのですが、40代だと平均年収は500から600万円ほどになります。300万円以下だと、結婚相談所での婚活に必要な資金が足りず、十分な婚活ができません。先ほども紹介したように、男性が婚活を始めるのは余裕ができたときからというのは、そういった背景もあります。

ですが、年収がすべてというわけではありません。例えば、年収400万円以下の方で、貯金が1000万円あったとします。そういった堅実な金銭感覚を持っている方なら、40代に入っても結婚は遅くありませんし、『結婚して妻とスーパーに一緒に行きたい』といった小さなことにも幸せを感じることができるのなら、結婚できる可能性は高まります。逆に、年収800万円でも貯金ゼロという方に結婚は難しいと思います。

女性は“安心”したいという思いが強いです。ですから、これまで慎ましい暮らしをしてきた方は、年収が低かったとしても、貯金額を伝えて安心を与えてあげてください」

趣味を語るなら、自身の人間性が見えるように

40代まで独身の男性の趣味に、特徴や共通点などはあるのでしょうか。また、趣味によって結婚できるかどうかが変わるものなのか聞きました。

石川さん:
「独身男性ならではの趣味や特徴というものはありませんが、一人旅や大人数が参加するパーティーなどの趣味は、お金がかかるということと、自分の世界観が強いという印象から、同じ趣味を持つ女性以外からのウケが悪い傾向にあります。

女性にとって男性の趣味は、結婚を考えるうえでの大事なポイントです。婚活する男性に知っておいてほしいのは、女性は趣味を通じてその男性の人間性を見るということ。女性は、『この趣味だから』ということで男性を好きになるわけではありません。なぜその趣味が好きなのか、何が目的で始めたのかといった情報を読み取り、そこに共通点や人間性を見い出したときに、初めてその男性に興味を持ちます。

例えば、国内旅行が趣味なら、どのような場所が好きなのか、旅の目的は食事なのか、観光なのか、美術品を見たいのかなどに、女性は着目します。そこから、その人が持つ人間性や自分との共通点が見えてくるのです。なので、ご自身がどういう人間で何者なのかを趣味を通して伝えるようにしてください」

40代男性が結婚する方法は? 客観視と自分磨きが必要

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イメージburitora / PIXTA(ピクスタ)


女性に選んでもらうという意識で、客観的に自分を見る

40代男性が結婚をするためには、具体的にどのようなことをしたらいいでしょうか。

石川さん:
「まず、自身を客観的に見てください。厳しいことを言うようですが、40代という時点で遅い婚活スタートになるので、相手の年齢や容姿、性格などに細かい条件を出している場合ではなく、女性から選ばれるようにならないといけません。そのためには、髪の毛をしっかりセットしたり、シャツのしわを伸ばすなど、見た目の印象を大事にしてください。

プロフィールに仕事のことを書くなら、どのような職場で、なぜそこで働いているのか、休日の過ごし方を書くなら、『料理にチャレンジしています』などその人の生活がイメージできるようにしましょう。あとは、結婚観を伝えることも大切です。『毎日一緒にご飯を食べたい』『信頼関係を大切にしたい』など、自分との結婚をイメージしやすくなる情報を与えてください」

大事なのは清潔感とコミュニケーション能力

では、具体的にどのような自分磨きをすればいいのでしょうか。

石川さん:
「女性はあまり『顔がいい』ということで結婚相手を選びません。結婚というのは同じ家でずっと暮らせるかということ。生理的な嫌悪感を抱かれないよう、清潔感が重要です。

また、女性経験が少ない方だと、対面でのコミュニケーションやLINEの返し方、デートでの店選びなどで困る方が多くいらっしゃいますが、そういった方には、料理教室など仕事と自宅以外の環境に身を置き、女性と接する機会を作ることをおすすめします。

まずは、清潔感を出し、コミュニケーション能力を磨くことから始めてください」


出会いの場や機会を増やすためには?

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イメージMills / PIXTA(ピクスタ)


婚活に必要な心構えを学んだところで、次はマッチングアプリや婚活パーティーなど、「最適な出会いの場」についてお聞きしました。それぞれのメリット・デメリットをふまえたうえで、自分に合ったものを選びましょう。

最適な出会いの場
1.マッチングアプリ
2.恋活・婚活サービス
3.婚活パーティー
4.結婚相談所
5.友人・親戚からの紹介
6.行きつけの場を作る

とにかく経験を積みたい人は「マッチングアプリ」

石川さん:
「まず、手軽さでいうとマッチングアプリがあります。マッチングアプリのメリットは、あまりお金がかからないことと、入会に手間がかかる結婚相談所などと違い、誰でも簡単に登録できるので女性の数が多いことです。メッセージのやりとりが手軽にできるので、とにかく経験を積みたいという方にはおすすめです。

ですが、誰でも登録できるということにはデメリットもあります。最近では、ビジネス目的でマッチングアプリを利用する人や、パパ活相手を探す人などが増えています。また、デートの約束をしてもドタキャンされたり、突然ブロックされたりすることもあります」

マッチングアプリよりも結婚への意識が高い人が集まる「婚活サイト」はやや上級者向け

石川さん:
「マッチングアプリと婚活サイトには明確な違いや定義はありませんが、マッチングアプリは恋愛相手を探す、婚活サイトの目的は結婚相手を探すといったように、登録している人の傾向に違いがあります。そのため、マッチングアプリに比べて、結婚への意識がより高い人が多くなります。

婚活サイトでは独身証明書や年収証明書の提出を求められることが多いため、正確な情報に基づいて安心して婚活を進められます。

ですが、婚活サイトでは、写真やプロフィールを自分で用意する必要があり、恋愛経験が少ない方などにとっては、少し難しいかもしれません。恋愛経験が多い方や自分を客観視できる方は、写真やプロフィールで効果的にアピールできるのでおすすめです」

自分の“婚活力”を確かめたいなら「婚活パーティー」

石川さん:
「婚活パーティーは、相手と会話できる時間が1〜3分と本当に短いです。コミュニケーションに自信がある方ならいいと思いますが、苦手な方にとっては難しいかもしれません。

ですが、イベントの情報を自分で調べて申し込む分、婚活への意識は高まります。他に婚活している男性を見ることもできるので、いまの自分の“婚活力”を確かめる機会にもなります。

ただし、男性から見ればせっかくいい相手とマッチングできたと思っても、女性から見ればその場の雰囲気で断りづらく連絡先を交換してしまったということが多く、その後の連絡や交際がうやむやになってしまう傾向がほかの婚活サービスに比べて強いので、ご注意ください」

「結婚相談所」はスピード感があり効率がよい

石川さん:
「結婚相談所は、最も真剣度の高い婚活サービス。ハードルの高さが気になるかもしれませんが、それがいいところです。

結婚相談所によっては、例えば『マッチングしたら初回のデートは必ず行く』などの決まりがあるので、オンラインのサービスと違ってうやむやな別れ方にはなりません。他には、相手にお断りの連絡をする場合は仲人が代わりに伝えてくれる、仮交際期間中は複数交際ができるので効率的に相手を選べる、男性も女性もどちらも譲れない条件を初めに確認したうえでマッチングするといったことがメリットです。他の婚活サービスと比べてお金をかけている分、スピード感があり、効率よく婚活を進めることができます。

ですが、担当者との相性が良くないと婚活が進みづらいというデメリットもあります。しっかりコミュニケーションを取りながら、信頼関係を築きましょう」

「友人や親戚からの紹介」で未来が変わることもある!?

石川さん:
「昔から、友人や親戚からの紹介が結婚のきっかけになることもよくあります。はじめは恥ずかしいかもしれませんが、ちゃんと『結婚したい』ということを口に出すことで行動も変わり、婚活モードに入っていきます。その一言で自分の未来が変わる可能性もあるので、親しい方々に結婚の意思があることを伝えておいてください。

ただし、紹介してくれるのが親しい方々なので、紹介を断ると少し気まずくなるという点は考慮しておきましょう」

「行きつけの場所」を作って、そこからの人脈を頼る

石川さん:
「一般的な婚活サービス以外だと、行きつけのお店を作るのも有効な手段です。特におすすめなのはバー。バーで働いている方は人との距離感が上手でコミュニケーションも円滑なので、気が合いそうな人をさりげなく引き合わせてくれることもあるかもしれません。

お店でなくても、例えば先ほど紹介したような料理教室などもおすすめです。会社・自宅・友人以外とのコミュニティーの場を作れば、そこから出会いは広がっていきます。多くの人と知り合い、その人脈も頼りましょう」

40回目のお見合いで成婚! 40代で結婚できた事例を紹介

石川さんが見てきた男性のなかで、実際に40代で結婚した人のエピソードを紹介します。この男性の例からは、ハイスペックでなくても、本人の努力次第で結婚できる可能性があることが分かると思います。

石川さん:
「私の結婚相談所に入る前は、お見合いもデートも10年前に買ったスーツを着て行っていたという方がいました。結果はもちろん連敗続き。そこで、結婚相談所に入った後、ダイエットして体重を10キロ落とし、服も新調しました。1年かけて着実に自分を変えていった結果、40回目のお見合いで、無事、結婚が成立しました。お相手の女性が『こんな素敵な方が30回以上もお見合いしたのが信じられない』とおっしゃるほど、入る前と後では印象が変わっていました。

失敗を重ねながらも、諦めずに自分を変え、ポジティブに婚活したことが実を結んだ例ですね」

諦めずに誠実に婚活を続けることが良縁を引き寄せる

40代での結婚は、自律心を持った生活を心掛けることと、相手から選んでもらうという意識を持つことが重要だということがわかりました。そして、失敗を恐れず、諦めずに挑戦する気持ちが大切だと石川さんは言います。なかなか結婚まで至らないという人は、今一度自分を見つめ直してみてください。

石川さん:
「40代での婚活は、20代や30代に比べると時間がかかります。ですが、先ほど紹介した方のように、一生懸命さと誠実さを持ってポジティブに婚活すれば、良縁を引き寄せます。40代になると失敗したくないと不安に思うのもわかりますが、失敗を怖がらずに挑戦してください」

石川瞳さんプロフィール

結婚相談所「Braidallink目黒」代表・石川瞳さん
結婚相談所「Braidallink目黒」代表・石川瞳さん

【30歳以上の結婚したい男性専門】に特化した結婚相談所「Braidallink目黒」代表。神経言語プログラミングNLPを学びカウンセラーを経験し、2016年に結婚相談所を立ち上げる。男性に特化した「戦略的に成婚退会できる」婚活メソッドで婚活男性をサポートし、成婚率は業界水準を大きく上回る82.6 %を記録している。YouTubeチャンネル「さよなら婚活チャンネル」の登録者は3.4万人。


取材・文=衣輪晋一

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